東西南北

 サンパウロ州政府が発表した最新データによると、サンパウロ市での6月の交通事故死者は、昨年同月の67人から83人に増加したという。とりわけ、バイクでの事故死が20人から31人に、自転車での事故死が1人から4人に急増したのが目立っている。今年上半期の交通事故死者は482人で、これも昨年の476人をやや上回った。4月まではむしろ昨年より少なかったが、5月には前年比10人増の91人が亡くなるなど、ここ2カ月で急に増えているのも気がかりだ。チエテ、ピニェイロスの両マルジナルでは、制限速度を緩めて以降、6月までに12人の死者が出ているとか。今後の対策やいかに。
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 サンパウロ市立の公立学校での給食に関し、下半期から変更が加えられる。中でも注目されるのが菓子類とソーセージのあり方だ。新しい方針によると、週に2回出ていた菓子は0~3歳以下では廃止、それ以上の子供に対しても週1回になるという。ソーセージは、牛肉や鶏肉、卵で代用されるようになる。これは「子供たちのために栄養学的によりよいものを」と考えての方針変更だ。果物や野菜は増えるというが、子供たちはどういう反応をするのだろう。
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 19日のサッカー全国選手権で、サンパウロは本拠地モルンビでの対ヴァスコ・ダ・ガマ戦を1―0で制し、10戦ぶりの勝ち星をあげた。依然として降格圏内ではあるものの、順位も17位に上がり、脱出のすぐ手前につけた。今年一番の寒さの中にも関わらず、2万人超が観戦したが、サンパウロファンにとっては行った甲斐があった1日だった。