サントス港=高波で貨物船からコンテナ落下=積み荷泥棒が沖に出現

 11日の未明、サンパウロ州サントス港への停泊待ちのため、沖で錨をおろして待っていた貨物船のLog in Pantanal号から、45個もの貨物コンテナが滑り落ち、海に落ちる事故が発生したと12日付現地紙が報じた。
 コンテナに入っていた大量の電化製品、医療用品、衣料品は海に散らばった。沿岸警備当局はそれらの品物を盗む行為を取り締まろうとしたが、海にはエアコン、酸素ボンベ、リュック、タイヤ、タオル、カーペットなどを拾い上げようとする人々が現れた。
 軍警の沿岸警備隊は、海中の物品を不法に拾おうとしたとして、少なくとも11人を逮捕した。
 2艘の船に100個以上の電化製品を満載して持ち逃げしようとした10人ほどの一団は、サントス港の水路で逮捕された。近隣のグラルジャー市グアイウバ海岸では、1万から1万2500レアル相当のアルミニウム製の自転車5台を陸揚げしようとしていた漁師1人が逮捕された。
 コンテナが船から落ちたのは11日の午前1時半から3時の間で、Log in Pantanal号は、海岸から3・2キロ離れた沖にいた。現場付近の波は、事故当時、2m以上に達していた。事故を受けて、サントス港への入港や出港は同日午前8時半まで停止された。船員などに怪我人は出ていない。