■訃報■原沢和夫さん

 サンパウロ日伯援護教会の元会長、原沢和夫さんが療養していた特別養護老人施設「あけぼのホーム」で13日早朝、老衰のため亡くなった。享年92。
 新潟県生まれ。戦後、マリリア市在住の兄の呼び寄せで、52年に渡伯。53年に、サンパウロ市内の市営市場近くに穀物商「原沢兄弟商会」を設立し、仲買商を営んだ。
 中沢源一郎会長(第二代)に誘われて、60年援協に入会。やすらぎホームや日伯友好病院の建設の初期から携わり、以来福祉事業に奔走し、92~94年まで第4代会長を務めた。
 また、ブラジル日伯文化福祉協会の創立会員でもある原沢さんは、評議委員会長や、日本館副館長などの要職を歴任。救済会憩の園でも、およそ25年間理事を務め、97年秋の叙勲で勲四等瑞宝章を受章した。
 葬儀は、サンパウロ市内のアラサ墓地で13日に執り行われた。初七日法要は、19日午後3時から、市内のサンフランシスコ教会(Rua Borgues Lagoa, 1209 – Vila Clementino)で行われる。