《ブラジル》パラー州=シングー川流域で船が沈没=70人中、10人の死亡確認

 22日夜、パラー州南東部のシングー川流域で船が沈没し、乗客乗員約70人の内、25人は岸までたどり着いて救助されたが、少なくとも10人の遺体が回収されたと23日付現地紙サイトが報じた。
 事故が起きたのは、セナドール・ジョゼ・ポルフィリオとポルト・デ・モスの間の、ポンタ・グランデ・ド・シングーと呼ばれる地域だ。
 沈没したのはコマンダンテ・リベイロと呼ばれる船で、21日午後6時にサンタレンを出た後、モンテ・アレグレやプライーニャを経て、22日午後6時にポルト・デ・モスに着いた。コマンダンテ・リベイロはここで新たな乗客を乗せた後、最終目的地のヴィトリア・ド・シングーに向かったという。
 23日午後5時の報道によれば、生きたまま岸にたどり着いたのは25人のみで、10人の遺体が回収されている。死者の大半は大人だが、15歳の少年と1歳の子供も混じっている。
 現場では、ベレン、セナドール・ジョゼ・ポルフィリオ、ヴィトリア・ド・シングーの3市の防災局職員らが行方不明者の捜索活動を開始した。海軍第4管区の巡視艇も支援に駆けつける事になっている。
 事故の原因は市警が調査中だが、現場付近はコマンダンテ・リベイロがポルト・デ・モスを出た後に悪天候に見舞われており、船が強風にあおられて転覆したのではないかと見られている。同船は不法航行だった。