東西南北

 パラー州とバイア州で立て続けて起きてしまった船の沈没事故は現在、全国に大きな衝撃と悲しみを与えている。物理的、科学的には事故が立て続けておこる必然的な理由は何もないのだが、偶然かつ一気に起こってしまうところが、人知の及ばない不思議な運命とでも言おうか。起こってしまったことは取り返しがつかないし、それぞれの船のタイプも沈んだ状況も異なりはする。だが、これらの事故がどうして起きたのかをしっかり検証することが、今後の船舶の事故を防ぐ対策に繋がることはたしかだ。犠牲になられた方のためにも、そうした努力を怠らないことが今後も必要では。
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 4~5月にサンパウロ州海岸部の福音派教会で窃盗行為を繰り返した集団のリーダーとして、警察が30代の牧師を追っている。被害に遭ったのは、クバトン、サントス、ペルイーベ、グアルジャー、モンガグアー、サンロッケにある教会だ。この牧師は礼拝が終わったら教会に入り、身分を隠したままで祈りを求めると、信者たちが祈る間にめぼしいものを見て取り、仲間に知らせていた。連絡を受けた仲間はその後、信者たちから現金その他を奪っていた。これでは神の赦しはもらえまい。
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 23日、サッカーのブラジル杯準決勝第2試合が行われ、1回戦が0―0の引き分けだったフラメンゴ対ボタフォゴ戦は1―0でフラメンゴが勝利。グレミオが1―0で先勝していたグレミオ対クルゼイロは1―0でクルゼイロがものにしてPK戦となり、3―2でクルゼイロが勝利した。両勝者による決勝第1試合は9月7日だ。