サンパウロ市=白昼のバスの中で女性に射精=乗客の通報で犯人は即刻逮捕

 サンパウロ市のパウリスタ大通りで29日昼過ぎ、27歳の男性が同じバスに乗り合わせた23歳の女性の前で性器を取り出すと、女性の首筋に精液を浴びせるという事件が起きた。
 犯行に気づいた運転手は直ちにバスを止め、乗客全員に降りるよう求めた後、犯人だけを車内に閉じ込めた。バスを降りた乗客からの通報が警察に届いたのは、午後1時20分頃だった。
 通路側の座席に座っていて被害に遭った女性がショック状態に陥り、歩道の片隅に座りこんでいるのを見た人々は、慰めの言葉をかけたり、警察まで同行したりするなど、様々な形で支援の手を差し伸べた。
 現場には、異常に気づいた民衆も集まり、犯人をリンチにかけようとする動きが起きたが、自転車やバイクで駆けつけた軍警が犯人の身柄を拘束し、リンチ発生を回避した。犯人はこれまでにも2度、性的犯罪を犯した事がある前歴者だった。
 パウリスタ大通りでは、今年の3月にも同じようにバスの中で射精する事件が起き、24歳の女性が被害に遭っている。(30日付エスタード紙などより)