東西南北

 8月31日付フォーリャ紙によると、米国のコンサルタント企業ユーラシアが、18年のブラジル大統領選に関連し、ジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事(民主社会党・PSDB)を昨年の大統領選に敗れたヒラリー・クリントン氏に喩えた。曰く、「PSDBがアウキミン氏を候補にすれば、対立候補が拒絶率の高い相手でも勝たせてしまう可能性がある」とのこと。拒絶率が高い候補とはルーラ氏を指すが、ユーラシアは、仮にルーラ氏が大統領に当選しても市場にはそこまで影響はしないという。市場に最も影響するのは、「ジョアン・ドリア・サンパウロ市市長がPSDBの候補であれ、他党の候補であれ、出馬をしない場合だ」としている。
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 そのアウキミン知事のサンパウロ州政府が管轄するサンパウロ市地下鉄が8月30日、同月内の開通を予定されていた5号線の新駅(アウト・ダ・ボア・ヴィスタとボルバ・ガット、ブルックリンの3駅)の開通を9月に延期すると発表した。地下鉄側はその理由を「駅内の制御システムのテストが終了していないため」とした。開通日は「9月」とされたが具体的な日にちはあげられていない。今度こそ、予定通りに開通すると思われていたのだが。
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 サンパウロ市市議会は8月30日、懸案となっていた、サッカー・スタジアムも含むパカエンブー複合施設の民営化に関する投票を行い、42対12で承認した。正式に民営化が決まるまでには、あと数回、議会での承認が必要だが、11月には入札開始が予定されている。このパカエンブーをめぐっては、すでに五つのコンソーシアムが入札の意志を表明しているという。