わが移民人生=おしどり来寿を迎えて=山城 勇=(58)

 一行は12日午前9時すぎ、県庁を表敬訪問した。知事が上京中のため、比嘉副知事が応対した。比嘉副知事は「ご両親から沖縄のことは聞いていると思うが、ブラジルと沖縄の関係は深い。ブラジルでは日系人の10%を県系人が占め、ブラジル社会で活躍していると聞いており、県民は誇りに思っている。あなたがたも頑張って下さい」と激励した。

収穫あげた訪日研修

 沖縄産業開発青年協会 隊員子弟ら33人帰伯“おばあちゃんのふところはあたたかかった”沖縄産業開発青年協会子弟の訪日団一行が4日、元気で帰伯した。
 同訪日研修団は、在伯青年協会渡伯25周年を記念して企画されたもので、去る7月5日サンパウロを出発、ペルー、北米の沖縄県出身者と交流、本土沖縄で17日間にわたって研修、帰国したもの。

 青年協会子弟の里帰りとあって、沖縄県庁をはじめ関係市町村は、大歓迎で、子弟はいたるところで歓迎ぜめにあい、うれしい悲鳴をあげた。
 沖縄滞在中は、県内の中、高校を訪れて交歓、豊見城高校訪問のさいは同校のサッカー部と親睦試合をおこなった。
 2対0で試合は敗れたが、心の絆はしっかりと結ばれ親善の実をあげた。

 4、帰国挨拶のため来社した研修団子弟たちは異口同音に「日本やアメリカの教育水準の高さ、公徳心の高さには驚いた。自分たちも日本やアメリカの友達に負けないように頑張らなくては…」と語っていた。
 研修団長嘉数朝祥(沖縄産業開発協会副会長)は、子どもたちは大変勉強になったと思う。日本やアメリカの進歩の根底にあるのが教育だということを認識してくれたことが最大の収穫だった。と研修の成果を語った。
 なお、沖縄産業開発青年協会は、現在まで303人渡伯しており250人がブラジル各地で活躍しており、その子弟は1000人をこえるという。
 また、同協会では8日午後からブラジル沖縄文化センター(ジアデーマ市)で開発青年隊着伯25周年の記念式典を行う。

移民青年隊着伯25周年記念誌の編集

 渡伯15周年を皮切りに20周年祭更に25周年祭と3回に亘る記念式典と祝賀会を取りしきってきたがその記録が年と共に逸散してしまうおそれがある。
 同時に、1957年着伯以来青年隊受け入れ側の県人会に於いても、青年隊の動向は自ら記録してこそ真の参考資料になると考えたので、25周年記念事業の一環として記念誌の編纂を提案し賛同を得た。
 自ら考案し提案したので、最小限発行費をおさえる意味で浅学非才もかえりみず自らの手作り記念誌を計画した。
 どうみても納得のいかない幼稚なものになりながらも、今更専門家に頼めるものでもないし(資金不足)、自らの参考資料を綴る程度にとどめることを約束して格式抜きの記録簿みたいになったのがこの冊子だった。