東西南北

 21日の現地紙と現地紙サイトでは、話題にしているものが大きく異なった。本頁では現地紙で大きく紙面を割いたものを報じているが、ネット上ではCNTなる調査団体が行った18年大統領選のアンケートが話題となっている。同調査ではルーラ氏が32%で支持率トップ、ボルソナロ下議が19%で2位と報じているが、これに限らずフォーリャ、エスタード両紙は、ボルソナロ氏の大統領選絡みの報道は行わず、紙面上に一切出てこない。これは政界の仕組みを知らない一般人と、熟知しているマスコミの意識の差か。ボルソナロ氏の移籍予定の政党は下議が3人しかおらず、政党連立も見込めないと見られている。
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 19日、サンパウロ市セントロのセーにあるSPトランス社の窓口が、ビリェッテ・ウニコの機能を止められ、その解除を求める人たち数百人の列で溢れかえった。これは、最近起きているビリェッテを悪用した不正乗車対策として、一部のビリェッテの機能を凍結したために起きたことだ。ビリェッテ・ウニコは、無記名式のものがすぐに電磁切れを起こすなど、かねてから問題が少なくない。もっと市民が使いやすいようにはならないか。
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 サンパウロ州議会のミウトン・レイテ州議(39)が18日、サンパウロ市西部イタイン・ビビで飲酒運転をしているところを補導された。アルコール呼気検査で0・3ミリグラムを超えれば飲酒運転になるが、同州議の場合、同検査で0・46ミリグラムが検出された。同件に関しては議員特権が効き、同議員は逮捕はされず、釈放となったが、信用はガタ落ちしそうな一件だ。