東西南北

 明日12日は「子供の日」であると同時に、ブラジルの守護神ノッサ・セニョーラ・コンセイサン・アパレシーダを祭る日だ。今年は最初の奇跡が起きてから300周年という記念すべき年であるため、それを祝う深い思いを見せるため、前日までにサンパウロ州アパレシーダに着こうと急ぐ巡礼者が例年より多い。アゴラ紙の報道によると、9日のヅットラ街道では最大160人のグループも見られ、現地へ向かう巡礼者をねぎらい、水や食料、マッサージなどを提供する沿道住民の姿もあちこちに。ここ数日、日中は非常に暑いので日射病などで体調を壊してほしくないが、信徒たちの思いが女神に伝わることを祈りたい。
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 10日付アゴラ紙によると、サンパウロ州政府所有の特別機動隊用の装甲車のうち、4台に問題があり、もう1年以上も機能していない状態だという。これらはイスラエルから購入したもので、2015年発表の特別機動隊近代化計画の一部として、14台を3200万レアルで獲得した。だが、うち4台は、16年5月の納入直後から故障続きで機能していない。こういう無駄に州民の金が絡んでいると思うと複雑だが。
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 10日にパルメイラスの本拠地アリアンツ・パルケで、W杯南米予選のブラジル代表対チリ代表戦が行われたが、最近、パルメイラスが、所属もしたことのないネイマールのユニフォームを作って、評判を呼んでいる。ネイマールがインタビューで「5歳の時に大ファンだった」と語ったのに乗じて作ってみたところ、高額にも関わらず、1日に40枚も売れたという。パルメイラスには思わぬ収入だ。