パラナ=多目的道場落成、ロンドリーナに=草の根資金協力受け

落成した多目的道場

落成した多目的道場

 パラナ日伯文化連合会(リーガ・アリアンサ、上口寛会長)は、『日本文化多目的道場落成式』を先月23日、ロンドリーナ市内の同会館で行った。
 在クリチバ総領事館を通じて、83万ドルの草の根文化無償資金協力を受け、同会館敷地内に建設された道場。3月から着工され、先月完成。柔道や剣道などの文化活動に利用される。
 式典には、木村元在クリチバ総領事夫妻はじめ、西森ルイス連邦下議、テルシリオ・トウリニ同州議、マルセロ・ベリナッチ同市長、高橋マリオ同市議会議長、日系市議、各文化団体代表者、同会支部代表者などおよそ150人が出席した。
 挨拶に立った上口会長は、「総領事館のお力添えにより落成できたことに感謝したい。将来、この道場を日本文化の継承の道場として日系人、非日系人を問わず、多くの皆様に活用頂きたい」と挨拶した。
 その後、折笠リカルド力己知建設委員長が同道場の建設経過を説明。西森連邦下議、テルシリオ・トウリニ同州議、高橋同市議会議長から祝辞があり、最後は木村総領事が資金援助の意義を含めて挨拶した。
 引き続き、プラッカの除幕式が行われ、一行は道場に上がり、お茶の接待を受け、柔道のデモストレーションを鑑賞のあと、旧館講堂の祝賀昼食会に臨んだ。シャンパンで乾杯し、同会婦人会のお手製のご馳走を堪能して散会した。
 道場入口では、池坊の鈴木隆月師範による生花が、凜とした美しさで来場した人々を歓迎した。