香月流・花を愛でる展に絶賛の声=「現代社会に花を愛でる心を」

500人の来場者を迎えた展示会(撮影・望月二郎)

500人の来場者を迎えた展示会(撮影・望月二郎)

 香月流華道研修会(池田美保子師範)は、『第3回花を愛でる展』を、先月29、30両日と今月1日の3日間、サンパウロ市文協貴賓室で開催した。

 オープニングとなった29日の開会式では、池田師範が開催にあたって謝意を表わし、今回のテーマ『紡ぐ』に寄せた思いを説明。長い歳月を経て悠久と伝わってきたものの大切さに思いを馳せて制作された作品群は、過去、現在、未来の三部構成で表現された。

 また、コーディネーターを務めた清水裕美さんも、「私達を取り巻く世界情勢や環境が不安定な現代社会で、唯一人々が繋がり平和な心を保てるのが芸術や文化。それを愛でる心を広げたい」と謝意を滲ませた。

 その後、カクテル・パーティーへと移り、およそ200人の来場者からは「こんな花展は見たことがない」といった声や、「『紡ぐ』の説明を聞いて、直接感動が実感できた」など絶賛が相次いだ。

 本展を終えて、清水さんは、開催にあたって支援を受けた団体や関係者に謝意を滲ませた上で、「これが最後と臨んできた花展ですが、池田先生の情熱が続く限り、また新たな感動に挑戦していきたい」と意気込みを語った。