(ブラジル最大の音楽賞)ムウチショウ賞の受賞結果発表=きわだつアニッタの強さ

 24日、リオ市で、近年、ブラジル最大の音楽賞としてとらえられはじめている「ムウチショウ賞」の授賞式が行われた。その受賞結果を紹介しよう。

 ムウチショウ賞の特徴は、「大衆部門」と「批評家部門」がハッキリと分かれていることだ。大衆部門では、「これを見るだけで、現在のブラジルで一般大衆に人気のある音楽」が一目でわかるようになっている。

 今年の大衆部門の受賞結果は以下のとおり。

 (最優秀男性歌手)ルアン・サンターナ、(最優秀女性歌手)アニッタ、(最優秀グループ)シモーネ&シマリア、(最優秀ライブ)ジョエルマ、(最優秀流行歌)「ロカ」(シモーネ&シマリアFEATアニッタ)、(最優秀楽曲)「シン・オウ・ナン」(アニッタFEATマルーマ)、(最優秀新人)パブロ・ヴィッタール。

 ここ数年、ブラジル音楽界は、ルアン・サンターナやシモーネ&シマリアのようなセルタネージャか、アニッタか話題のドラッグクイーン歌手パブロ・ヴィッタールのようなファンキかのどちらかに人気が2分化する傾向があるが、それを象徴する結果だ。

 その中で、やはりここ数年、国際デビューを着々と進めているアニッタが、ゲスト参加曲も含め3部門で受賞するなど、勢いのあるところを見せている。

 一方、批評家部門は、例年通り、大衆部門とまったくことなる結果となっている。

 (最優秀楽曲)「アス・カラヴァナス」シコ・ブアルキ、(最優秀アルバム)「レトルクス・エン・ノイテ・デ・クリマン」レトルクス(最優秀新人)リンコン・サピエンシア。

 最優秀楽曲は、今年6年ぶりにアルバムを発表して話題の大御所、シコ・ブアルキが受賞した。

 毎年注目度の高い最優秀アルバムは、リオの無名女性アーティスト、レトルクスが受賞した。

 また、最優秀新人には男性ラッパーのリンコン・サピエンシアが選ばれた。(24日付G1サイトなどより)