東西南北

 来年の大統領選に関する支持率調査では、ルーラ氏1位、ボルソナロ氏2位の状況が続いているが、現時点では3位で、10年、14年の大統領選での得票も3位だったマリーナ・シウヴァ氏に出馬危機説が流れている。その理由としてあげられているのは、彼女が所属する小政党レデ(持続可能政策ネットワーク)が資金難にあえいでいることや、小さな政党でありながら意思疎通がうまくいかず、他党との連立の件で意見が分かれて、内部分裂の状態にもあるのだという。ルーラ氏が収賄容疑の裁判を抱え、ボルソナロ氏が差別傾向の強い極右路線の中、クリーンな人格者的イメージのマリーナ氏がこの状態。大統領選は混迷のままだ。
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 ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団(FGV)が30日に、「家賃のインフレ指数」としても知られる総合市場物価指数(IGP―M)の10月の値が0・2%増だったと発表した。今年1月からの累積指数はマイナス1・91%、昨年11月からの過去1年間の累積指数はマイナス1・41%となった。今年は4~7月と4カ月連続でマイナスを記録していたからだ。「年に1度の家賃値上げ」と大家さんに言われたら、「IGP―Mは下がっているよ」と言い返すのも良いだろう。
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 サッカーの全国選手権で、急ブレーキの首位コリンチャンスは、29日の試合でもポンテ・プレッタに0―1で敗戦。幸い、3位サントス、4位グレミオには勝ち点差を縮められなかったが、ここへ来て調子上昇中の昨年王者で2位のパルメイラスが30日の試合に勝てば、勝ち点差は3に縮まる。さて、11月5日の直接対決はどうなる?