■訃報■森口イグナシオ忠義さん

森口イグナシオ忠義さん

森口イグナシオ忠義さん

 ブラジル日本移民史料館の現運営委員長で、サンパウロ日伯援護協会の元会長の森口イグナシオ忠義さんが24日未明、サンタクルス病院で亡くなった。享年83。
 森口さんは1935年2月1日、サンパウロ州サントス市生まれ。43年、海岸部の枢軸国人に対する二十四時間以内の強制立ち退き令を受け、一家はバストス市に移り住んだ。
 その後、サンパウロ市に移り、USP工学部建築科を卒業。71年に建築設計会社を設立した。翌年にはマウア技術大学工学部建築科教授に就任した。
 2007年から4年間、援協の会長を務め、09年の援協創立50周年には援協本部ビルの落成を成し遂げた。
 12年に移民史料館の運営委員長に就任。来年の日本移民110周年、同館40周年に向けて同館の改修計画を進めている最中だった。
 葬儀は24日16時にラッパ墓地で葬儀が執り行われた。追悼礼拝は12月2日午後3時から、サンパウロ市のホーリネス・ボスケ教会(Rua Guiratinga, 980 – Bosque da Saude)で行なわれる。