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東西南北

 来年の大統領選の目玉候補だったテレビ司会者のルシアーノ・フッキ氏が出馬を断念した。同氏は世論調査での好感度が高く、それなりの支持もあった。日本では昨今、下手をすると話題になるのはタレント議員ばかりで、こういう候補は珍しくないかもしれない。ブラジルでもタレント政治家はいるにはいるが、それを理由に、かなり厳しい批判にさらされるのが日常的。フッキ氏も、かねてからの親友だったはずで前回大統領選次点のアエシオ・ネーヴェス氏から、公の場で「彼の出馬は政治破綻」とまで批判されていた。もっとも、収賄容疑で出馬を断念せざるを得なくなった人にそんな批判はされたくなかっただろうが。
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 サンパウロ州地裁が、イオランダ・サントス被告と彼女の友人で市警のジョゼ・カミーロ・レオネル被告に対し、16年1月にイラン人商人ナヴィド・サヤン氏を恐喝したとして、10万レアルの賠償金を支払うよう命じる判決を下した。これは、サンパウロ市西部ジャルジンスにあるナヴィド氏の店で絨毯を買ったイオランダ被告が、気に入らなかったと返品を申し出たが拒否され、レオネル被告が銃で威嚇したという事件だ。この模様は録画され、かなり話題となった。
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 今夜はサッカーのリベルタドーレス杯決勝第2戦で、グレミオが敵地アルゼンチンで、ラヌースと試合を行う。本拠地での第1戦を1―0で勝利しているグレミオは、この試合で引き分け以上なら、ブラジル勢として4年ぶりの南米一の栄冠を手にすることになる。この試合の模様は、午後9時45分から、グローボ局で生中継される。

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