東西南北

 国民からの支持率と経済への期待感が最悪な中にもかかわらず、GDPは3四半期連続で成長を記録した連邦政府。国民の間では政治や政府への不信感が強く、「よい政府のわけがない」と思い込みたいところかもしれないが、現政権の経済対策の結果は徐々に出てきている。経済状況の好転が2018年も続き、国民もそれを実感し始めれば、世間の評価が変わり、大統領選に影響してくる可能性がある。現状の大統領選支持率は主にネット利用者の声に負うところが多いが、そうしたことに疎い年配のサラリーマン層が景気で世を判断し始めると、様子が変わるのでは。とりわけ出馬意欲のあるメイレレス財相には追い風か。
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 サンパウロ州では、バスや地下鉄、CPTMなどにおけるセクハラ犯罪が急増しているという。サンパウロ州保安局の調べによると、17年は10月末現在で、2012年以降では過去最高の514件を記録。1日平均2件の届出があった計算となる。12年の同種の犯罪の届出数は68件で5日に1回だったというから、いかに増加したかがわかる。また、過去5年間の統計では、こうした犯罪の約半分がバスの中でのもので、通勤の行きと帰りに集中しているという。
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 明日3日はサッカーの全国選手権の最終節となる。優勝はコリンチャンスで決まっているが、1部残留やリベルタドーレス杯進出の枠を巡る戦いはまだ残されている。とりわけ、1部残留を巡っては、ヴィットーリア、コリチーバ、スポルチ、アヴァイの4チームが争っている状態だ。最終戦は、いずれも午後5時にキックオフされる。