《リオ》麻薬密売組織の大物、ロジェリオ157逮捕の余波続く=巨大スラムで銃撃戦発生

リオ市南部の巨大スラム、ロッシーニャに展開するブラジル軍(Tânia Rêgo/Agência Brasil)

リオ市南部の巨大スラム、ロッシーニャに展開するブラジル軍(Tânia Rêgo/Agência Brasil)

 リオ市北部のアララ地区で6日朝、麻薬密売組織の首領ロジェリオ157ことロジェリオ・ダ・シウヴァが逮捕された。
 ロジェリオ157は、リオ市南部にあり、ラテンアメリカ最大規模のスラム、ロッシーニャを支配していた麻薬密売組織アミーゴ・ドス・アミーゴス(ADA)の首領で、9月17日に始まったADAの内部抗争の仕掛け人でもある。
 ロッシーニャでは、ロジェリオ157逮捕直後にも銃声が聞かれたが、同日夜は激しい銃撃戦が発生し、死者もでた。
 6日夜、ロッシーニャでは2人の麻薬密売者が死亡した。軍警の特殊作戦実行部隊(BOPE)と、軍警の突撃部隊が犯罪集団と銃撃戦に入った後に、ロッシーニャの警備は強化された。
 被弾した麻薬密売者2人は病院に運ばれたが、到着時には事切れていた。2人の名前は明らかにされていない。警察はスラム内の捜索で、ピストル2丁、手榴弾1個、多数の弾薬と35キロの大麻を押収した。
 ロッシーニャでは、7日も引き続き警備が強化されている。同地区での衝突はさらに激化し、警察は薬物売買の縄張りを巡って対立する犯罪組織間の抗争が再開された可能性も排除していない。
 ロッシーニャでの薬物密売を仕切っていたロジェリオ157は現在、リオ市西部バングー地区のジェリシノ複合刑務所に囚われている。
 リオ州保安局はロジェリオ157をリオ州外の連邦刑務所に移すことを要請済みで、7日の内にも法務省刑務所管理部が許可を出す可能性があると見ている。(7日付アジェンシア・ブラジル、同G1サイトより)