援協、ボランティア忘年会=30年に及ぶ奉仕活動を称え

神内ホールで行われた謝恩会

神内ホールで行われた謝恩会

 サンパウロ日伯援護協会(与儀昭雄会長)は、日伯友好病院などで使用される枕カバー、シーツなどを縫製するボランティアの謝恩忘年会を、5日、援協本部5階の神内ホールで開催した。
 同病院設立以前の87年に活動を開始し、その発展を陰ながら支えてきた。現在、メンバーはおよそ20人。リベルダーデ広場近くに一室を借り、週に一度集って、黙々と縫製作業を行っている。今年も、製作点数は6千点を超えた。
 挨拶に立った天内ワルテル同病院長は「当地では奉仕活動には依然として無関心であり、非常に重要な活動だ」と賞賛し、与儀会長も「皆様のお陰で、援協は大きく成長し、様々な事業を行えるようになった」と謝意を滲ませた。
 同グループを代表して挨拶した八木静代さんは「30年に渡ってきた活動を通じて、地道な小さな努力の積み重ねのなかに日本人の根性を言葉抜きに見て頂けるのでは。私たちは、まだ80歳の若いおばあちゃん。来年も引続き頑張りたい」と抱負を述べた。
 乾杯の後、これまでの歩みを振返った映像が流されると、参加者らは目を細め、昼食に舌鼓しながら歓談に浸った。最後には、記念品や恒例の紅白の餅が配られ、散会となった。