ホーム | コラム | 大耳小耳 | 大耳小耳

大耳小耳

 コチア青年連絡協議会(前田進会長)が7月に発行した『コチア青年会報』第43号には「わが故郷ブラガンサ・パウリスタ」(永松通一みちかず)という名文が載っている。1964年着の著者は最初の4年間をここでバタタ作りをしながら過ごした。50キロの痩せっぽちだった体格が農作業でみるみる逞しくなり、たった半年で65キロに。60キロの芋袋をどんどんトラックに積める様になった。義務農年を終え、出聖してコチア組合の倉庫でバタタ売りに転じた。「インフレがひどくなり、農業は全く儲からなくなった。バタテイロを続けずにサンパウロで商売を始めてよかったと思う。パトロンの山本さんの家も55年前に着いた時と同じように有って、未亡人と息子が住んでいる」。そして最後が文学的だ。「ブラガンサの山々はいつも青く、空は大きく、正にそこは故郷である」と締めくくる。サンパウロ市に住むがゆえにブラガンサが「故郷は遠きにありて思うもの」となっている。

 

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • 自分史寄稿=「移り来て六十年」=サンパウロ市在住 村上佳和2020年12月24日 自分史寄稿=「移り来て六十年」=サンパウロ市在住 村上佳和  戦前移民19万人、戦後移民6万人とか7万人と言われる。日系190万人、海外最大の日系社会である。1957年から1962年の5年間が戦後移住者のピークで、1964年の東京オリンピックを機に日本は高度経済成長期に入って移住者が激減し、新しく移住してくる人が途切れて50年。戦後青年 […]
  • 旧コチア産組=関係者と青年先亡者慰霊祭=国士舘に全伯から40人=志半ばで眠った仲間悼む2020年12月18日 旧コチア産組=関係者と青年先亡者慰霊祭=国士舘に全伯から40人=志半ばで眠った仲間悼む 『2020年度コチア組合関係者およびコチア青年先亡者合同慰霊祭』が12日午前9時半から、サンパウロ州サンロッケ市の国士舘大学スポーツセンター内の国士舘青年広場で行われた。コロナ禍の中にも関わらず、コチア青年連絡協議会(前田進会長)の会員ら約40人が地元サンロッケ、イビウ […]
  • ニッケイ新聞元営業部長=中野晃治さんが死去2020年12月11日 ニッケイ新聞元営業部長=中野晃治さんが死去  元商社マンで元本紙営業部長、南米浄土真宗本願寺(西本願寺)の僧侶としても活動していた中野超証((ちょうしょう)晃治(こうじ))さんが、10日午前11時頃、心臓発作のためサンパウロ市内のサンタクルス病院で亡くなった。行年84歳。  中野さんは広島県出身。1958年にコ […]
  • 特集=ブッフェ奄美杯=マレットゴルフ大会=尾崎さんが総合V=コロナ禍で3クラブ競技2020年12月4日 特集=ブッフェ奄美杯=マレットゴルフ大会=尾崎さんが総合V=コロナ禍で3クラブ競技  『2020年度ブッフェ奄美杯忘年親睦マレットゴルフ大会』が11月29日午前10時30分から、サンパウロ州ヴァルジェン・グランデ・パウリスタ市の「ブッフェ奄美」隣接マレットゴルフ場で開かれた。コロナ禍のため今回は持ち回り優勝杯なしで、国士舘、イビウーナ、ピエダーデの3ク […]
  • 特別寄稿=我が青春の思い出=サンパウロ市イピランガ区在住 小池 庸夫(つねお)=(上)2020年10月9日 特別寄稿=我が青春の思い出=サンパウロ市イピランガ区在住 小池 庸夫(つねお)=(上) 一.自ら活動して他を動かしむるは水なり 二.常に己の進路を求めて止まざるは水なり 三.障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり 四.自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり 五.洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり、雪と変じ霰(あられ)と […]