東西南北

 ようやく所属政党が決まったばかりのジャイール・ボルソナロ氏だが、そこに早くも不動産疑惑が浮上した。同氏の熱狂的なネット上での支持者たちはこれに対し、「マスコミが罠に陥れようとしている」などと反論している。いみじくもその反応の仕方が、同氏が仮想敵にしているルーラ氏の支持者と同様な言い草というのは皮肉だ。ボルソナロ氏の場合、今後、そうした浮上しうる疑惑や長期の下議生活における政治実績の少なさ、政策などに関してマスコミから洗礼を浴びる機会が増えるだろうが、その対処法が課題だろう。批判されることの経験の少なさや、同氏を守るべき政党が小規模であることがどう影響するか。
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 7日から、サンパウロ市のバスや地下鉄、CPTMの料金が値上げされた。現在の料金は4・00(以前は3・80)レアルで、ビリェッテ・ウニコによる乗継が9・96(6・80)レアルにあがった。値上げ初日の7日は、情報を知らなかった人たちの間で不満の声も聞こえた。それにしても、以前は2レアル台、乗継でも4レアル台だった料金が遂に4レアル台に突入するとは、随分値上がりしたものだ。良いのはバスに乗るときに小銭がいらないことくらいか。
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 サンパウロ市では週末から雨が降り続き、8日(月)も朝から昼にかけて強い雨が降っていた。気温も6日の最高気温が16度台と、とても夏とは思えない状態だ。予報だと、雨の方は今日あたりから下火となり、昨日までのような降り方ではなくなるが、不安定な状況は続くとのこと。すっきりはしないが、水不足で悩むよりは良いことか。