東西南北

 サンパウロ市北部の17医療機関で13日、黄熱病ワクチンの予防接種を希望する人たちが殺到し、どこも長蛇の列ができたという。最長のものでは2時間待ちにもなったとか。また、サンパウロ市外ではあるが、ここのところ黄熱病による死者の報道が相次いだ。その数が21人にも達したこと、さらに市内の公園で黄熱病によりクモザルが全滅した情報が流れたことで、不安がより高まったようだ。とはいえ、都会での感染記録は第2次大戦前にさかのぼらないと存在しない。もし今後、サンパウロ市内で人への感染が起きれば、かなりの異常事態といえる。成り行きを注意して見守る必要がありそうだ。
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 11日から12日に日付が変わる約2時間の間に、大サンパウロ市都市圏の2市で立て続けに無差別銃撃が起き、計5人が死亡、3人が負傷した。まず11日午後10時40分にカラピクイーバ市で4人が撃たれ、女性1人が死亡。その6分後に同市内の別の地区で男性が射殺された。さらに12日になり、グアルーリョス市でも銃撃が起き、30代の男性3人が射殺された。犯人は依然逃走中。2市の距離は離れているが、警察は両方の銃撃事件には関係があると見て捜査をしている。
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 13日付アゴラ紙によると、入れ歯が外れてのどの奥に引っかかってしまった59歳の男性が、40時間ものあいだ、その状態が続く災難を被ったという。男性は最初、自分で取ろうとしてうまくいかず、大サンパウロ市圏フェラズ・デ・ヴァスコンセロスで手術しようとしたら機械が故障してできず、サンパウロ市で手術を受けてやっと成功。ご苦労様。