黄熱病=ついに非常事態宣言を発令=サンパウロの北隣マイリポラン市で

ブラジル各地では黄熱病予防ワクチンを求め、医療機関に長い行列が出来ている(参考画像・Paulo Pinto/FotosPublicas)

ブラジル各地では黄熱病予防ワクチンを求め、医療機関に長い行列が出来ている(参考画像・Paulo Pinto/FotosPublicas)

 サンパウロ市に隣接するマイリポラン市は13日、10人の黄熱病による死者が発生したことを受け、180日間の緊急事態宣言と公共医療非常事態宣言の発令をした。13日までに42人の黄熱病患者が確認された。同市の公園や森林地帯ではサルが230頭死亡し、その内97頭の死因が黄熱病だった。
 緊急事態宣言と公共医療非常事態宣は、市に対し、議会承認や公開入札などの手続きを待たずしての、必要なスタッフの緊急雇用、蚊の繁殖を抑えるためという理由での私有地への強制立ち入りの権利に加え、市の保健当局が優先事項だと判断した際の職員配置換えの権利も与える。
 一方、同市役所によると、住民の黄熱病予防ワクチン接種率が全体の9割以上に達したとして、公立病院や緊急医療所での24時間対応の黄熱病予防ワクチン接種を終了することに決めた。