ダリヤ栽培専門家、五十嵐さん来伯=援協1月定例役員会で

挨拶した五十嵐さん

挨拶した五十嵐さん

 サンパウロ日伯援護協会(与儀昭雄会長)は、『1月定例役員会』を18日午前11時半から、援協本部ビル4階で開催した。
 冒頭、挨拶に立った与儀会長は「今年は、移民110周年と日伯友好病院30周年と忙しい一年になる。厳しい情勢だが、皆さんと一緒に、援協のために頑張りたい」と挨拶した。
 また、菊地義治評議員会会長も出席し、移民110周年記念事業の計画について説明。募金活動は既におよそ300万レは目処が立っており、450万レになる見込みと報告した。
 役員会では、援協傘下のスザノ・イペランジアホームにあるダリヤ園に、山形県川西町から技術指導員として派遣された、ダリヤ栽培専門家の五十嵐正孝さんが挨拶のため出席した。
 五十嵐さんは、40年近くダリヤ栽培に携わり、川西ダリヤ園の初代主任ほか川西ダリヤ会長を務めた。当地のダリヤ園に約20年前に贈られた球根は、五十嵐さんが選別に係っていたとも。
 今月11日に着伯した五十嵐さんは、2ヶ月間指導にあたり、3月4日、11日に開催される第24回ダリヤ祭を見届けた後、13日に帰国予定。「川西ダリヤ園もこちらのダリヤ園も互いに切磋琢磨しあい、ブラジルでも綺麗な花を咲かせたい」と展望した。
 そのほか、役員会では、通常どおり各委員会及び各施設からの報告があった。
 日伯友好病院からは、全国放送で患者の出産場面が取り上げられたことを紹介し、「何処へいっても恥ずかしくない病院になった」とする一方、「まだまだやるべきことは残されている」として、救急施設拡大や手術室近代化などを挙げた。
 なお、先月の日伯友好病院を除く12月度の決算は、約140万レの赤字を計上。病院を含む全体では、約660万レの黒字となった。