黄熱病=サンパウロ市がワクチン整理券配付を決定=25日からのワクチン接種開始は4区増えて20区に

23日、サンパウロ市動物園が閉鎖された(Oswaldo Corneti/Fotos Públicas)

23日、サンパウロ市動物園が閉鎖された(Oswaldo Corneti/Fotos Públicas)

 【既報関連】25日から、サンパウロ州54自治体と同時にサンパウロ市南部と東部の20地区での黄熱病予防ワクチン接種が始まる。
 サンパウロ市役所は22日に急きょ、23日から職員が対象地区の家々を回り、前もって整理券を配付することにしたと発表したと23日付現地各紙が報じた。
 ヴィルソン・パッローラ、サンパウロ市保健局長は、これは、既に多くの医療施設で発生している大行列を防ぐための措置だと説明した。
 整理券には医療機関と、日時が指定されており、それを持って行くとワクチン接種が受けられる。保健局は、整理券を持たずに指定医療機関に行ってもワクチン接種は受けられないとしており、注意が必要だ。
 サンパウロ市は1月25日から2月24日までに、市内20地区で280万人にワクチン接種を行う予定。その後もイタケーラ、カロン、ペーニャなどの東部地区では3月から、ベラ・ヴィスタ、ボン・レチーロ、リベルダージなどの中央部では4月から、ベレン、ブラス、モッカなどのセントロ地区では5月からワクチン接種を行っていく。
 サンパウロ市役所は23日、南部のサンパウロ市動物園で、黄熱病で猿が死んだ事が確認されたとして、動物園本体とサファリ、隣接している植物園の一時閉鎖も決めた。尚サンパウロ市は、動物園の閉鎖と共に周辺の4地区、ジャバクアラ、シダーデ・アデマール、クルジーノ、サコマでも25日から黄熱病予防ワクチン接種を開始することを決定した。これで、25日からワクチン接種が始まるのはそれまでにアナウンスされていた16地区に加えて20地区となる。