サッカー・ブラジル代表=ロシア行き、23人枠入りを目指す争い佳境に=レアル・ソシエダのFWウィリアン・ジョゼが急上昇!?

ブラジル代表チッチ監督(Lucas Figueiredo/CBF)

ブラジル代表チッチ監督(Lucas Figueiredo/CBF)

 ロシア・ワールドカップまであと4カ月余り。代表入りをかけた各選手のアピール合戦も激しさを増す中、ここにきてチッチ監督率いるテクニカルスタッフは新たな選手に目をつけていると報じられている。
 ブラジル代表は3月下旬に欧州遠征を行い、ドイツ、ロシアと戦う。大会直前の準備期間の前に行われる代表チームの強化試合はこれが最後で、当落線上の選手や、滑り込みでの23人枠入りを狙う選手にとっては最後のチャンスとなる。
 3月シリーズの代表発表は3月2日に予定されているが、ここにきてブラジル現地紙が推しているのは、タリスカ(24・ベジクタシュ)、マルコン(20・ボルドー)、ウィリアン・ジョゼ(26・レアル・ソシエダ)のFW3人だ。
 CBFは7日、2月の代表スタッフ視察スケジュールを発表した。チッチと彼のスタッフは9試合と12回のトレーニングを現地視察する。
 チッチは、2月は国外に出ず、直接視察するのは21日に行われるグレミオ対インデペンディエンテのレコパ・スルアメリカーナだけだ。グレミオにはジェロメル、アルトゥール、ルアンの代表候補がいる。
 ブラジル代表の分析スタッフは、3日と4日にサンパウロ市で行われたサンパウロFCの試合とパルメイラスの試合を視察して、ロドリゴ・カイオ、ジエゴ・ソウザ、ルーカス・リマなどの動きを実際に見た。
 元代表選手でもあり、今はチッチのスタッフのシルビーニョは、スペインに飛び、10日のレアル・マドリッド対レアル・ソシエダと、15日のレアル・ソシエダ対レッドブル・ザルツブルグを視察する。
 レアル・マドリッドのカゼミロやマルセロはもはやメンバー入りどころか、レギュラーも濃厚で、いまさら視察の必要もないと思われるが、レアル・ソシエダのウィリアン・ジョゼにはアピールの大チャンスだ。
 シルビーニョは18日も、フランスに飛んでマルセイユ対ボルドーの視察と忙しい。お目当てはボルドーのマルコンだ。
 チッチの息子は、トルコに行き、ベジクタシュの練習を見学すると共に、25日のベジクタシュ対フェネルバフチェを視察する。お目当てはベジクタシュのタリスカと、フェネルバフチェのジュリアーノだ。
 代表スタッフの視察スケジュールでは、フィジカルコーチのファビオ・マセレジャンが多くの欧州チームの練習を見学する事も目を引いた。
 彼はマンチェスター・シティ、レアル・マドリッド、インテルナツィオナーレ、PSGなどの練習を視察し、ガブリエル・ジェズスやネイマールなど、既にメンバー入りがほぼ確実な選手たちのコンディションを直接チェックする。(8日付エスタード紙より)