東西南北

 本頁でも報じているように、サンパウロ市のカーニバルは金曜夜から1部スペシャルグループのパレードだ。この時期は毎年、マスコミがサンボードロモの直前の様子をレポートし、本番前日あたりから、会場の最終的なペンキ塗りや清掃が大急ぎで行われている姿が見られている。気になる天気だが、本番前の数日は小雨程度だったのに、予報では今日から降水確率と降水量が上がり、金曜9日が8ミリ、土曜10日が15ミリという予想になっている。「パレード中に強い雨に降られたせいで実力が発揮できなかった」と、時に「悲劇のエスコーラ」も作ってしまう豪雨。それがなるべく起こらないことを願いたいところだ。
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 今年のサンパウロ州では、カーニバルの最中も黄熱病の不安を消し去ることはできない。そんな矢先、サンパウロ市内の二つの保健所で、黄熱病ワクチンが入ったフラスコが計56個盗まれたとの報道が行われている。これは、通常の接種なら560人分、薄めて使う場合には2800人分のワクチンだ。ただでさえ、私立病院ではワクチンが足りず、公共の医療機関でも数に限りがあるために予防接種が一斉解禁にならない状況だというのに。市民の不安をかき立てる意味で、通常の窃盗よりも問題だ。
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 7日のサッカーのサンパウロ州選手権、サンパウロはブラガンチーノに1―0で勝利。開幕当初はなかなか調子が上がらなかったサンパウロだが、ジエゴ・ソウザ、ネネらの移籍戦力がようやく噛み合い始め、カップ戦も含む直近の3戦は全勝だ。州選手権グルプリーグの勝ち点も10に伸ばした。また、若手有望選手のヴァルディヴィアをレンタル移籍で獲得したことも発表。今後が楽しみになってきた。