東西南北

 本頁でも報じているとおり、大荒れとなったリオ市のカーニバルだが、少なくともこの10数年間は、ここまで政治的な表現が行われたことはなかったのではないだろうか。これまでに目や耳にした、物議を醸してきたパフォーマンスは、宗教的な表現に関するものが中心で、政治家をここまでこっぴどく攻撃したものは珍しい。軍事政権時代の終わり頃がどうであったか、などの資料を紐解いてみたくなるものだ。また、今回の政治的パフォーマンスに乗じてか、このカーニバル期間中、リオ市では略奪行為などの犯罪が相次いだという。今回のカーニバル後にリオの社会状況や治安が改善されればいいのだが。
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 カーニバル期間中、予報では「強い雨が降る」と言われ続けていた。ところが、サンパウロ市では、一部で降雨を見たものの、パレードに支障を与えるほどの雨は降らなかった。その点は良かったものの、逆に心配なのは今月の降水量。月の半分を終わった時点で、カンタレイラ水系では23ミリ、グアラピランガに至っては6ミリしか降水を記録していない。幸い気温が低く、消費が上がっていないためか、水位の下降も記録されていないが、そろそろ本格的に降ってほしいところ。
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 今週末は2月の第3日曜日なので、夏時間が終了する。厳密に言うと、17日までが夏時間で、18日から元に戻る。つまり、18日は1時間多い25時間ということになり、得をしたような気分となる。今年からは、夏時間の始まりが11月の第1日曜からになり、例年より短縮され、数年後には夏時間廃止との説も。さて、どうなるか。