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 22日付ポ語ニュースサイトによると、ブラジルの映画配給会社「サトウ・カンパニー」(佐藤ネルソン代表、サンパウロ州バルエリ市)がブラジル日本移民110周年を機に、ブラジルで最も有名な日本の特撮ヒーロー「ジャスピオン」の映画を制作することになったと発表した。すでに東映株式会社から制作許可を得ており、出演者は8月に予定されている日本映画祭で発表予定とか。悪役は首都の汚職政治家か、それともスラム街の麻薬密売人か。舞台はイグアスの滝、東洋街、はたまたリオのポン・デ・アスール? 移民110周年で日本の特撮ヒーローがブラジル式に生まれ変わるか!?
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 蜂鳥誌友会の俳誌『蜂鳥』(富重久子=編集兼発行人)340号が12月に発行された。さぞや若い頃は豪快に飲んだであろう人も今では―と思わせる《ウトウトと昔酒豪も忘年会》(浜田一穴)、《会館に響く杵音年納め》(宇都宮好子)の作者はパウマス在住。トカンチンス州でも年末の餅つきの習慣がしっかりと根付いていることが伺われる。松尾芭蕉の代表作「奥の細道」の発音を連想させる出だし《ホ句の道奥深くしてかずまの忌》(吉田しのぶ)も興味深い。《国訛り聞きにゆきたる忘年会》(馬場園かね)も多くの県人会員の気持ちを代弁するような心温まる作品。