大耳小耳

 JICAボリビア通信「高いところから失礼します!!」20号では、興味深い「謎解き」をしている。《ボリビアには、夜になると開店(出現)する屋台「アンティクーチョ」屋さんがあります。アンティクーチョとは、牛の心臓、つまりハツを串刺しにして炭火で焼いたものです。そのハツに辛いソースを付けて戴くのですが、そのソースの辛さがフライデイナイト(金曜夜)から週末にかけて増していくというのです》という謎だ。答えは、宴会の最後にハツを食べてから帰宅する習慣があるため。トウガラシは、飲んだ後の酔い覚ましにも二日酔いの予防にも効くといわれるので、それがたっぷりしみこんだハツを食べてから帰るそう。ソースを週明けから使い始め、だんだん煮込むと週末に一番濃くなるようだ。ラパスの標高は3600メートルの高地なので、アルコールが回りやすい。楽しく飲んでも、二日酔いでヒドイ目にあいやすい土地ゆえの生活の知恵のようだ。
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 『ブラジル岐阜県人会便り』2月号(第318号)には、長屋充良新会長の興味深い挨拶があった。カイロプラクティックのクリニックを開設しに1982年渡伯という最後発組で、いま58歳。県人会の新方針として「県出身者とその子弟という資格を外し、会員と賛助会員の隔たりもなくし、岐阜に住んだことのある人、岐阜県に興味がある人でも会員になれるようにする」「県連日本祭りに積極的に参加する」「メトロ近辺の一軒家を自己資金で購入して会館にし、イベントを開催する」「県の窓口として県物産展の催し、(中略)県出身者の講演会など人的文化的交流進める」「世界岐阜県人会連合会を設立」「サンパウロの会館内に岐阜県事務所を開設」などの構想を挙げる。素晴らしいアイデアがズラリと並んでいる。「百里の道も一歩から」というが、まずは一つ一つ着実に実現していくことをお願いしたいところか。