ベレン=草の根協力で移動診療所=マラニョン州の癌病院に

テープカットを行う浜田領事及びジノ財団会長(提供写真)

テープカットを行う浜田領事及びジノ財団会長(提供写真)

 北東伯マラニョン州サンルイス市アルデノラ・ベロ癌病院で12日、同病院を運営するアントニオ・ジョルジ・ジノ財団に対し、日本政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じて製作された子宮頸癌予防のための移動診療所を供与する式典が開催された。
 同式典にはエニデ・ジノ同財団会長、マラニョン州政府のカルロス・ルーラ保健長官、マラニョン州議会議員、同財団及びアルデノラ・ベロ癌病院のスタッフ等約50人が参加した。
 「アミーゴ・ダ・ビーダ」(命の友達)と命名された移動診療所を受領したエニデ・ジノ財団会長は、「この移動診療所により、遠隔地、特に貧困地域の女性を往診し効果的な子宮頸癌対策を行うことができる」と謝意を述べた。
 3月13日に浜田領事が表敬訪問したジノ州知事は「癌対策は州政府の優先事項である」と本協力に対する謝意を表明し、「本件協力を契機として、農業や鉄道運輸分野でポテンシャルの高い同州と日本との協力関係が一層強化されることを期待する」と述べた。