東西南北

 4日は、最高裁がルーラ氏の人身保護令を認めるか否かを国民が固唾を呑んで見守ったが、市民としては、それに伴うマニフェスタソンも非常に気になるところ。サンパウロ市パウリスタ大通りでは3日夜も、8区間にわたって反ルーラ・デモが行われ、同大通りがごった返した。最高裁での審理の結果が判明しているはずの今日5日は、それがどちらに転ぼうが、同大通りで何らかの抗議行動が行われるのは避けられなさそうだ。そうなると周辺道路の交通はかなり混乱しそうで、通勤者の足にも影響が出ることが考えられる。くれぐれも、市民生活に支障をきたさない程度で抗議を行ってほしいところ。
     ◎
 サンパウロ市が導入した、ウーベルに対抗する携帯電話のアプリによるタクシー・サービス「SPタクシー」の運用が3日よりはじまった。だが初日はかなり問題が続出したようだ。アゴラ紙の報道によると、「タクシーがなかなかつかまらない」「予想していた設定料金より高い料金を払わされた」「タクシーの到着時間が表示されない」などの問題が起きたという。市民は既にウーベルの利用に慣れているから、よほど市民を喜ばせない限り、この新サービスは苦しいのでは。
     ◎
 3日に行われた、サッカー欧州チャンピオンズ・リーグ、レアル・マドリッド対ユベントス戦でクリスチアーノ・ロナウドが見せたオーバーヘッド・キックが、「まるでペレのプレーのようだ」と現地紙をにぎわせた。33歳と、ペレの最初の引退時と同じ年齢で成し遂げたのだからすごい。そろそろ、「ペレ、マラドーナと同格」との声も出はじめるか。