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《ブラジル》移民110周年=環境音楽家ファビオさん=野鳥の囀り入れた楽曲披露

ファビオ・カラムルさん(提供=望月二郎)

ファビオ・カラムルさん(提供=望月二郎)

 環境音楽家のピアニスト、ファビオ・カラムルさんが15日午前、サラ・サンパウロでコンサートを行なった。約2時間もの公演では日本とブラジルの鳥の囀り、録音した虫の声などを基に作曲した約20曲を披露し、観客を癒した。後援は日伯文化連盟(アリアンサ)、レストラン木下。ブラジル日本移民110周年記念イベント。
 カラムルさんはブラジルの野鳥や動物の声を基に作曲した14曲を収録したアルバム「EcoMusica-ブラジルの動物達とピアノの対話」を2015年末に発表。昨年4、5月の訪日ツアーの後、日本の野鳥の囀りを入れた同シリーズ第2弾となるアルバム「EcoMusica-aves」を完成させ、日本のFLAUレコード社から発売していた。
 公演はカンポス・ド・ジョルドン市の女子コーラス隊の歌声で開幕。続いて拍手に包まれ登場したカラムルさんは「コマドリ」、「カッコウ」など約10曲を披露。演奏中はカラムルさんの後方スクリーンに鳥の姿やイメージ映像、ミュージックビデオが流されるなど視界でも楽しませた。
 その後「ケロケロ(ナンベイタゲリ)」「サポ・クルル(オオヒキガエル)」などブラジル版の曲も披露。公演終了時には観客総立ちで拍手が送られ、施設内の店舗前でサイン会が行われた。
 取材に応えたカラムルさん(61)は昨年の日本ツアーを振り返り、「日本に到着した瞬間から、全てが素晴らしかった。風景や音で膨らんだイメージが消えないように、帰国後すぐに作曲をはじめた」と語った。
 「EcoMusica」は全20曲、45レ。ブラジル版は全14曲、30レ。

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