東西南北

 本日付本面で報じているサンパウロ市セントロの大火災は、そのショッキングな炎上の光景も重なり、1日のブラジルのニュースを独占した。その影響もあり、本来ならトップで報道されているはずのメーデーのイベントがすっかり影が薄くなってしまった。それに輪をかけるように、サンパウロ市のカンポ・デ・バガテッレ広場のフォルサ・シンジカルの集会も盛り上がりにいまひとつ欠けるものになった。それは同イベントに招待されていた大統領候補たちが、罵声を浴びるのを避けるためにこぞって出席を拒否。やってきたのは低支持率の候補3人のみに終わったからだ。混乱の年のメーデーらしい光景か。
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 また、サンパウロ市のレプブリカ広場では中央労組(CUT)主体の集会が行われた。CUTは労働者党(PTT)と強い結びつきのあるだけに、その集会はさながら、服役中のルーラ氏を応援するためのものとなった。彼らとしてはルーラ氏の大逆転での大統領選出馬を望んでいるところだろう。だが、その一方で、ルーラ氏の代理出馬候補の一人であるジャッケス・ヴァギネル氏が、「(民主労働党の)シロ・ゴメス氏の副候補としての連立もありえる」と発言。さて、どうなる?
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 1日のサッカーのリベルタドーレス杯、サントスは敵地ウルグアイでのナシオナル戦を0―1で落とした。だが、他のチームとの星勘定の関係から、2試合を残して、グループ・リーグ6を突破し、決勝トーナメントに進出することが決まった。サンパウロ州からは既にパルメイラスも進出が決まっている。コリンチャンスも続いてほしい。