東西南北

 本日報じた、連邦議員の裁判特権(FP)は、ラヴァ・ジャット作戦以降、政治家の汚職が注目されたことで、廃止を求める動きさえある。FPはそもそも、軍事政権時代の名残によって生まれたもので、政治家が不当な理由で逮捕され、政治生命を脅かされるのを防ぐためにできたものだ。幸いにして、1988年の新憲法制定後は、ブラジルにはそうした圧制が存在しなくなっていたため、「政治家を甘やかせるためのもの」に見えるようになってしまっているということだ。FPが本来の意味で効力を発揮するべきなのは、政敵の不当逮捕などがしばしば問題となる、現在のベネズエラのような国なのかも。
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 2日、リオ市警は、同市内の産婦人科で4人の新生児を殺害しようとした容疑で、看護婦のシモーネ・アンジョス・ドス・サントス容疑者(41)を逮捕した。同看護婦は、新生児用集中治療室内の保育器に近付き、酸素などのチューブを外したりした。その光景が監視カメラに撮影され、御用となった。赤ちゃん4人に異常はなかった。同容疑者は仲間を陥れるためにこのような行動を取ったとされているが、赤ちゃんたちは低血糖症や血液感染を起こして死亡する危険性があった。
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 3日に行われたサッカーのリベルタドーレス杯のグループ予選。既に決勝トーナメント行きを決めているパルメイラスは、敵地ペルーで行われたアリアンサ・リマ戦でも好調を持続。危なげない試合運びで3―1で快勝した。これでパルメイラスは5戦4勝1分。トーナメント進出チーム中、最高の成績になりそうな勢いだ。