県連故郷巡り=日本人ハワイ移住150周年=ホノルル・フェスタで交流=第6回=フレンドシップ・パーティー

フェスティバルのミスたち

フェスティバルのミスたち

 夕方、ホノルル・フェスティバルの行われる、ハワイ・コンベンション・センターに行く。センターは総床面積が約10万2千平米、1998年にオープンした。ハワイ州観光局が所有しており、合計47の会議場がある。
 会場の入り口にはアロハの大きな切り抜き文字が、そしてこれまでのフェスティバルの歴史がパネルで知らされている。そして最終日のパレードに使われるお神輿や弘前のねぷたも。
 フレンドシップ・パーティーは午後7時から、ハワイ及び世界各国の人々の友好と国際親善を目的としたもので、参加の人たちは、舞踊、歌、食べ物を通して地域文化に触れ合い理解を深めることをうたっている。
 今年もハイライトとして、有名なシェフやレストランによるハワイの味を提供する。このフェスティバルを主催するホノルル・フェスティバル財団は、「フレンドシップ・パーティー」開催による基金を通して、地元の学生たちの国際理解と意識の恒常化に役立つ質の高い教育プログラムを提供するといっている。
 パーティーは7時に始まり、主催者側の挨拶やメッセージに続いて県連の山田会長も舞台に上がり、「このホノルル・フェスティバルが、ハワイ日本人移民150周年であり、私どもブラジルも110周年と言う記念すべき年に、この太平洋に位置するホノルルで、グローバルの各地で生活を育んできた日系移民の方々をつなぐ交流ができたことを喜びたい。今後ともこのような交流を続けていきたい」と述べた。

服装は気軽なアロハシャツで

服装は気軽なアロハシャツで

 県連の故郷巡り一行は、ハワイの日系人、また日本からの参加者など都道府県別にテーブルについて、ホノルルの有名なシェフやレストランの地鶏のシチュー、ミニポケどんぶり、マウイ牧場産牛のたたき、即席ベーコン、生姜とチキンのお粥レモングラス風味などを楽しみながら、テーブルを囲んだハワイの日系人や日本からの同郷の人たちとの会話を楽しんだ。
 舞台では、ケアウホウという三人からなるトリオが、伝統的なハワイアン音楽を演奏。グループ名の〝Keauhou〟は「新世代」を意味する。そして次には日本からのさくらこまち和楽団。女性のみで構成されている楽団。日本の伝統的な楽器(琴、尺八、薩摩琵琶、和太鼓等)を使い、古典曲からポップミュージックまで幅広いジャンルの曲を演奏、日本国内外で活躍している。
 続いてテュヌイズ・ロイヤルポリネシアンズ、ハワイのポリネシアンダンス界の第一人者であるクム、テュヌイ率いるロイヤルポリネシアンは伝統あるハラウ。2013年にはポリネシアンダンスの日本校もオープン。自分が母から受け継いだ文化を幅広く生徒に伝授、ハワイ文化を代表する一つがハラウといえる。
 そのほか、インスパイヤ―・アーツ、アンビジュールのダンス、そして最後は琉球古典安冨祖流音楽研究ハワイ朝一会の演奏で、最後のカチャーシー(沖縄の手踊り)には、日本からの高校生のグループやブラジルからの故郷巡り一行、ハワイの日系人と全員が踊りに輪になった。(つづく、伊東信比古さん寄稿)