日伯外相会談=インフラ協力の推進で一致=アロイジオ外相、アジア歴訪

アロイジオ外務大臣と会談した河野外務大臣(外務省HP)

アロイジオ外務大臣と会談した河野外務大臣(外務省HP)

 アジア地域の国々との経済関係強化のために、7~25日にかけてアジア7カ国を歴訪しているブラジルのアロイジオ・ヌネス外務大臣は、17日、河野太郎外務大臣と東京で会談を行った。この後、河野外相はブラジルへ旅立った。
 河野外務大臣は、16年にミシェル・テメル大統領訪問の際に署名された「日伯インフラ協力会合」を活用し、インフラ分野での協力を進めていく旨を述べ、これに対しアロイジオ外務大臣も、日本企業による投資を増やしていきたいとした。
 アジェンシア・ブラジル電子版19日付けによれば、アロイジオ外務大臣の訪日は日メルコスール自由貿易協定の交渉再開を期待したものと報じており、「北米において保護主義が台頭するなかで、地域経済にとって日本との協定は不可欠だ」と取材に応じている。
 会談では、国連安保理改革、軍縮・核不拡散、気候変動などの地球規模の課題について引き続き連携強化することで一致。北朝鮮情勢についても意見交換が行われ、大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な廃棄を含む日本政府の立場について、アロイジオ外務大臣も支持を表明した。
 なお、アロイジオ外務大臣は、中国、韓国、ヴェトナム、インドネシア、タイ、シンガポールも訪問している。