東西南北

 本日報じたように、出馬を諦め、後継大統領候補としてメイレレス前財相に期待したテメル大統領。本来ならトップ・ニュースのはずだが、事前から噂が立っていたことも手伝い、報道の扱いは小さいものに。それよりも、トラック業界の起こしたデモによる混乱の方が、報道陣も国民も関心が高いという結果になってしまった。また、メイレレス氏の出馬はMDB党内の意見を二分するまでに至っている。出馬目当てで直前に党に移籍してきた上、それで負けたら野党落ちの危機まであるとなったら、以前からの党員から不満の声があがるのも無理はないか。選挙より、党の内乱の方がむしろ気になる。
     ◎
 22日、最高裁第1小法廷は、現在自宅で服役中のサンパウロ市元市長パウロ・マルフ被告に対し、2010年の下院議員選挙での身分査証偽造容疑に関して有罪判決を下した。この罪で刑期はさらに2年9カ月延びることになり、これまでの7年9カ月と合わせて10年6カ月の服役となる。同被告は当初、ブラジリアの刑務所に服役していたが、86歳と高齢の上に癌を患っていることなどから自宅軟禁に切りかわっている。だが、その服役方法にも疑問を投げかけられている最中だ。
     ◎
 22日のサッカーのリベルタドーレス杯、クルゼイロはアルゼンチンのラシンに2―1で勝利し、決勝トーナメントに進出した。これで今年の16強にはパルメイラス、サントス、コリンチャンスのサンパウロ州勢三つに加え、グレミオ、フラメンゴ、クルゼイロの計6チームがブラジル勢として名を連ねた。2年連続のブラジル勢優勝も夢じゃない。