燃料不足による旅行中止=キャンセル料の支払無用に

 31日が聖体祭の休日のため、6月3日の日曜日まで連休扱いで旅行する予定だった人達に対し、サンパウロ州の消費者保護センターが、燃料不足が原因でパック旅行をキャンセルする場合はキャンセル料の支払は無用との案内を出した。
 トラック運転手のストは、各地で燃料不足を招き、航空便の遅れやキャンセル、ガソリン枯渇といった問題を生じさせている。
 消費者保護センターの案内は、このような状況下で予定していた通りの旅行は困難と判断した消費者が、旅行をキャンセルする場合に役立つ。
 通常なら、旅行直前のキャンセルはキャンセル料の支払が必要だが、今回に関しては、チェックインの前日までにキャンセルすれば、キャンセル料の支払は不要で、経費も全て返してもらえるという。
 経費の返却方法は旅行会社と話し合う必要があるが、通常は、デビットカードかクレジットカードを使う事が多い。
 パックタイプの旅行の場合、航空機やホテル、レンタカーなどがセットになっている事が多いため、予約されていた便やホテルがキャンセルされた場合に生じる損失の補填なども問題となるが、ブラジル旅行業者会(Abav)によると、予定していた便が欠航になったりした場合の再予約にも、罰金などは適用しない予定だという。
 トラック運転手達のストが始まる前は、7月の休暇期間も含む旅行予約は順調だったが、スト開始によって、旅行予約の伸びは実質的に止まってしまったという。
 各航空会社でも、聖体祭の連休中の便が遅れたり欠航となったりした場合、多少の条件の違いはあるものの、別便への変更やキャンセルを無料で受け付け、差額料金も請求しない事などを確認済みだ。(29日付G1サイトより)