テメル批判者が大統領府局長に=28日就任のフォンセカ氏

 28日に大統領府事務局長に就任したロナウド・フォンセカ氏(民主運動・MDB)が、これまで数度にわたってテメル大統領の批判を繰り広げていたことが判明した。29日付現地紙が報じている。
 フォンセカ氏は昨年5月、テメル氏とジョエズレイ・バチスタ氏と間の「疑惑の録音」が暴露された際、「責任をとって辞任すべきだ」とのツイートを流していた。
 フォンセカ氏は局長就任まで下院議員だったが、同院でのテメル大統領の告発受付には2度とも反対票を投じている。だが、その理由についても「ここで受け入れるとテメル氏の法的特権が有効になってしまう。大統領の任期終了後にパラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事に裁かれるべきだ」との見解を述べていた。
 大統領府事務局長は連邦政府の中でも重要度の高い役職だが、フォンセカ氏選出の理由は、MDBの大統領候補のエンリケ・メイレレス氏を支援するためだという。フォンセカ氏は下院では福音派議員の代表だったが、メイレレス氏も福音派から強い支持を得ている。