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 「移民の日」の18日午後5時から、サントス日本人会(安次富ジョージ会長)は「本部建物名義変更記念式典」を同会館(Rua Parana, 129)で行う。戦中の強制立退き令で建物が接収され、陸軍省の管轄下に置かれていた同会館。06年に建物の使用権が回復し、08年に皇太子殿下ご臨席のもとで、落成式が盛大に行われた。一昨年12月には、70年越しの返還運動が結実し、連邦上下院での承認、テメル大統領の署名を以って、ようやく返還が実現。今式典を以って、国有財産管理局から同会に正式に会館が譲渡される。強制立退きで泣く泣くサントスを離れ、返還を知らずになくなった人も多いはず。移民の日だからこそ、先人の労苦に思いを馳せる一日にしたいところ。