W杯で御用!=ブラジル戦会場で逃亡中の強盗犯捕まる=盗んだ金でサッカー観戦が仇となる

 ブラジル連邦警察は22日、サッカーW杯のブラジル対コスタリカ戦が行われた、ロシアのサンクトペテルスブルグ市のスタジアムで、昨年3月にブラジル国内で発生した郵便局強盗事件の容疑者で、逃亡犯扱いとなっていた、ブラジル人男性ロドリゴ・ヴィセンチーニ(31)を逮捕したと、同日付ブラジルニュースサイトが報じた。
 ヴィセンチーニは昨年3月22日、エスピリトサント(ES)州イタラーナ市の郵便局で発生した強盗事件の容疑者で、同州第1連邦刑事法廷が逮捕状を出していた。同容疑者のブラジルへの移送の日時は決まっていない。
 ヴィセンチーニは逮捕された時、イタリアのパスポートを所持していたとブラジル連警は発表した。ヴィセンチーニの名は国際警察インターポールの通称〃赤いリスト〃に載っていた。同リストに名前がある容疑者は、ロシアでも逮捕が許されている。
 ブラジルニュースサイトがES州連邦法廷に公式サイトを通して質問して得た情報によると、現地では、ヴィセンチーニには弁護士がついていない。
 ヴィセンチーニを逮捕したブラジル人の連邦警察官は、モスクワの国際警察協力センターに送られたメンバーだった。ブラジル代表(セレソン)が試合を行うスタジアムで、今回のようなブラジル人の指名手配犯を発見したり、ブラジル人による犯罪を食い止めたりする事が彼らの任務だ。
 連警調査官によると、逮捕されたヴィセンチーニは、イタラーナ市の郵便局から2万6千レアル以上を奪った実行犯3人の内の1人だ。この3人は同じ日に、同じES州内のジョアン・ネイヴァ市の郵便局を襲撃する計画も持っていた。