東西南北

 ブラジル国内一、ラテン・アメリカ一を誇ってきたサンパウロ総合大学の教授陣が、2014年以降、300人以上減少している事が明らかになった。給与が安く、研究や指導義務のない一時契約教員だけは増えているが、大学側発表では今年2月までに341人、組合側発表では499人減ったという。6日発表のQS世界大学ランキングでは3ランクアップの118位で、国内一を維持したが、財政難などで、長期展望や学生に密接した指導が困難な短期契約教員だけが増え続ければ、ランキング低下も招きかねないのでは?
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 ブラジリア時間27日午後3時(日本時間は28日の午前3時)に一次リーグ最終戦のセルビア戦を迎えるブラジル代表。地元紙は「守備力のあるフェルナンジーニョを先発させて、2戦ノーゴールのFW、G・ジェズスを外すのでは」と驚きの提言も行ったが、チッチ監督は2戦目のコスタリカ戦の先発イレブンを踏襲する方針を明らかにした。セルビア戦の2時間前に終わるF組の結果(ドイツの順位)次第で、ブラジルのとる戦略は左右されそうだ。
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 26日はブラジルの永遠のライバル、隣国のアルゼンチンが一次リーグ最終戦を戦った。アルゼンチンは2試合消化時点で1分1敗、得失点差―3で、D組最下位だったが、最後のナイジェリア戦に勝てば逆転で決勝トーナメント進出の可能性も残っていた。結果は果たして…、2対1で勝利し、土壇場での16強入り決定。2002年以来、16年ぶり一次リーグ敗退の屈辱は避けられた。一次リーグがどれほど無様でも、決勝トーナメントからはまた別物。生まれ変わって本領発揮となるかも。