東西南北

 約1カ月にわたってロシアで行われたサッカーのW杯は15日に決勝が行われ、フランスが栄冠に輝いた。ブラジル代表(セレソン)は16年ぶりの王座奪還を狙ったが、それは最低でも4年はお預けとなった。ただ、ブラジルのサッカー界は年中忙しく、W杯の余韻に浸っている暇もないまま、早速試合が再開された。昨日16日にはブラジル杯の準々決勝の内2試合が行われ、明日18日には全国選手権も再開する。「セレソンよりおらが街のチーム」の方が好きな人も少なくないから、こちらを待っていた人もいるだろう。国内の期待される若手選手の活躍を見ながら、来るべき4年後を想像するのもいいだろう。
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 W杯が終われば、次の国民の関心は10月の大統領選挙。だが、今年は7月の半ばになってもまだ、「副候補が決まらない」「連立政党が決まらない」など、例年になくドタバタの様相が強い。あと1カ月ほどすれば、立候補者の選挙放送もはじまるが、各自の持ち時間は一体どのようになるのか。また、それ以前に、現在逮捕中のルーラ氏が今回の大統領選に出馬できるか否かが決まるのはいつなのか。予断を許さないところだ。
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 また、このところの少雨で、サンパウロ大都市圏の水不足もそろそろ気になるところ。とは言っても、現在は年内で最も雨が降らない時期なので、各水系の水位アップは期待できない。むしろ、どのくらい乾燥するかが気になるところだ。内陸部では湿度20%との報もある中、サンパウロ市では向こう1週間は雨が降らず、温暖な日々が続くとか。このように乾燥するときは風邪をひきやすいのでご注意を。