眞子さま=全伯カラオケ大会5曲ご鑑賞=折笠名誉会長「よい土産話に」

皇族としては初めて当地でカラオケを聴かれた

皇族としては初めて当地でカラオケを聴かれた

 【既報関連=マリンガ発】20日、パラナ州マリンガで開催された「エキスポ移民110」をご視察された眞子さまは、ブラジル歌謡協会(ABRAK、西森アケミ会長)主催「第33回ブラジル選抜歌謡大会」にお立ち寄りになった。
 創立34年を迎える同会は、18地域から250人が集まり、第一回大会がロンドリーナで開催されてから今年で33回目。これまでに日本で活躍するマルシアやエドアルドをはじめ、NHKのど自慢大会で外国人として初めてチャンピョンに輝いた平田ジョエなど数々の歌手を輩出してきた、言わばブラジル日系歌謡界の登竜門だ。

殿下の御前で若手日系人5人が曲を熱唱した

殿下の御前で若手日系人5人が曲を熱唱した

 今大会には、全伯各地での予選を勝ち抜いた744人が出場。殿下の御前では、メスチッソも含めた若手日系人5人が「千の風になって」「聖母たちのララバイ」「微笑みを想い出すまで」などを熱唱した。

 殿下は耳を澄まされ、終始、真剣な眼差しでご覧になり、甲乙付けがたい圧巻の歌唱力に驚いた様子で拍手を送られた。15年に秋篠宮同妃両殿下に同大会についてお話していた折笠力己知名誉会長は「(両殿下への)よいお土産話になったのでは」と笑みを浮かべた。
 「千の風になって」を熱唱した桜井ラウロ・ジュニオールさん(37、三世)は「遠く離れた祖国を懐かしんで、移民は日本の曲を聞いて郷愁を癒した。その意味で若い日系人の歌声を感慨深く聴いて頂けたのでは」と貴重な機会を悦んだ。