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眞子さま=アマゾン開拓の功績称える=マナウスで日系人とご接見=皇族お立ち寄り30年ぶり

式典でお言葉を述べられる眞子さま

式典でお言葉を述べられる眞子さま

 【マナウス発=山縣陸人記者】「高拓生をご存じだった。ジュートのことも話されて驚きました」――。7月24日午後2時にアマゾナス州都マナウスに到着された眞子さまは、午後5時半に西部アマゾン日伯協会会館で現地日系人・日本人に接見された。そこでの印象を、アマゾン高拓会会長の丸岡テイスケ・ロベルトさん(71、二世)は冒頭のように語った。マナウスへの皇族お立ち寄りは、1988年の秋篠宮殿下以来、30年振り。臨席なさった移民110周年記念式典では「父が訪れた地に来られたことを嬉しく思う」とお話になった。

 ライトグリーンのドレス姿の眞子さまは、マナウス日本人学校や日系の幼稚園の子供たちに出迎えられ、西部アマゾン日伯協会会館に入った。会館では現地日系人・日本人24人とご接見され、経歴や活動についてお聞きになった。
 高齢者の前では腰をかがめるなど、一人ひとりの目を見つめて相槌をうち、質問をされた。通訳を介さずに直接話をしようと英語を使う人もおり、眞子さまは「日本のことをよくご存じなんですね」などと流暢な英語でお応えになった。
 丸岡高拓会会長は、高拓生とアマゾン開拓の歴史について眞子さまに話した。「高拓生」とは、アマゾン開拓の指導者になるべく東京の日本高等拓殖学校を卒業して渡伯した若者のこと。同会はその子孫による会で、丸岡さんの父は第4回生として1934年にアマゾンに入った。
 丸岡さんから高拓生の話を聞いた眞子さまは「ジュート栽培でアマゾンの経済に貢献なさいましたね」とお応えになった。丸岡さんはその時のことを振り返り、「本当にうれしかった」と満面に笑みを浮かべた。
 高拓生は後にアマゾナス州の一大産業となるジュート栽培に励んだが、第2次世界大戦が勃発すると陸軍に農場や資産を強制接収され、迫害を受けて辛酸をなめた。「父は入植当時まだ二十歳だった。日本で嫁いだ母を連れて入植したが、若い二人は相当に苦労をしたらしい。眞子さまに話を聞いて頂けただけで、今は亡き高拓生たちは報われたと思います」と静かに話した。
 「マナウス女性の会」は初期移民が持ち込んだ日本文化の継承を目指す。会長の宮本アデリアさん(56、二世)が日本食や浴衣の着付けを指導していると活動紹介をすると、眞子さまは「日本の文化が引き継がれているのですね」と感心した様子を見せられた。
 宮本さんは30年前に秋篠宮殿下がマナウスに来訪なさったときも謁見した。「秋篠宮殿下と握手したとき、手がとても柔らかかったのを覚えている。眞子さまはやはりお顔が似てらっしゃるわ。それに高貴な雰囲気も共通している」と嬉しそうに話した。
 眞子さまはご接見に続いてアマゾーニ・メンデス州知事と面会、同会館講堂で行われた110周年式典に臨席された。その時のお言葉で、「日本語や日本文化を広げる活動が行われていることを喜ばしく思います」と同地で日本語指導にあたる団体の活動を賞賛した。

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