東西南北
サンパウロ州内170カ所の刑務所での携帯電話押収数が、1~3月だけで3999台に上ったという。このペースでこの先も続けば、年間で1万6千台に達することになる。昨年の押収数は1万4267台で、その前年(16年)の1万2254台より16%増えていたのに、さらにはずみがつきそうな勢いだ。また、17年の統計に基づくと、押収された携帯電話数が最も多いのはトレメンベーの刑務所で、その数2460台。2位のカンピーナス刑務所に3倍近い差をつけている。刑務所内の携帯電話は犯罪組織の構成員が新たな犯罪の指令を出したりするのに使われる可能性が高く、通話防止機能強化などの対策が急がれる。
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サッカーの世界一クラブ、レアル・マドリッドと巨額契約を交わした18歳のヴィニシウス・ジュニオルが7月31日に、練習試合とはいえ、入団後、初の先発出場。ベンゼマやべイルといったスター選手と共に試合に出場し、強豪マンチェスター・ユナイテッドを相手に積極的なプレーを見せて、好評価を得た。まだ高校生の年齢の少年が、テレビでしか見たことのないような世界的選手に対して物怖じせずにプレーするだけでも立派だ。今後に期待したい。
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サンパウロ市南部の大型ファヴェーラ、パライゾーポリスで7月31日夜、火災が発生した。午後8時20分頃にあがった炎は約30軒を焼き、約100人が焼き出されたが、消防車13台が出動し、1時間後(完全鎮火は4時間後)に消し止めた。ここ数日は雨が降っているものの、まだまだ乾燥しやすい季節。火には気をつけたいところだ。