東西南北

 サンパウロ州教育局が発表したデータによると、州立校で教師に対する暴力事件が増えており、今年の1月から5月の統計では214件発生している。15年同期が92件、16年同期が96件、昨年同期は74件で前年より少し減ったが、こういった数字を考えてもかなりの伸びだ。しかも、今年の場合、月別で見ていくと、1月が1件、2月も9件だったのに、3月54件、4月68件、5月82件と急激に増えている。それには教師への身体的暴力もあれば、車などの破壊行為もあるという。一説では、最近の学生の薬物使用問題と関連しているとも言われている。選挙に入る季節ではあるが、州には対策を願いたいところだ。
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 犯罪の多いことで知られるリオで、現在開催中の数学オリンピックのメダル受賞者がメダルを盗まれるという事件が1日に起きた。被害者はコーチェル・ビルカール氏(40)で1日、金メダルを受賞した後、それをカバンの中に入れたが、周囲からの祝福や写真撮影に応じていた間にカバンごと盗まれてしまったという。同氏はイラン難民だが、英国に移住して世界的な数学者になった人物で、その世界では非常に著名。リオに悪印象を抱いたに違いない。
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 1日のサッカーのブラジル杯準々決勝、コリンチャンスは本拠地イタケロンでの対シャペコエンセ戦を、パラグアイ人ストライカー、ロメロによる1点を守りきって1―0で勝利。だが一方、サントスは、本拠地の試合でクルゼイロに0―1で敗戦した。同カードの第2試合は15日に行われ、合計スコアの勝者が準決勝に進出する。