JICA=ブラジル代表強化で剣士6人派遣=9月の剣道世界大会に向け

来社した一行

来社した一行

 今年9月に韓国で開催される「第17回剣道世界大会」に出場するブラジル代表選手の短期強化指導のため、筑波大学および国士舘大学の学生剣士6人が7月24日に来伯し、およそ1カ月間、サンパウロ市を中心とした全伯各地で指導にあたる。
 国際協力機構(JICA)の短期日系社会青年ボランティアの一環で、今年は2回目の派遣。一行は、サンパウロ市でブラジル代表選手の強化指導にあたるほか、連邦区ブラジリア、パライバ州ジョアン・ペソア、パラナ州ロンドリーナを訪問し、剣道普及にあたる。
 ブラジル剣道連盟の蛯原忠男会長は、「表彰台で一、二位を占める常連国は日韓。今回はくじ運が良いので、何とか三位には食い込んで欲しい」とし、「指導にあたる学生剣士は、指導論も学ぶ専門家ばかり。瞬発力や技の鋭さなどを体感して欲しい。短期間の強化指導で効果が出るのでは」と期待を寄せる。
 今回、二回目の参加となる金沢芽衣さん(22、東京都)は「ブラジルでは剣道への関心が高く、その楽しさも熟知されている。もっと期待に応えたいという思いから参加した」という。
 今派遣団代表格の坂本育未さん(23、香川県)も「ブラジルは剣道のレベルが高いと聞いている。指導というより、共に稽古するなかで互いに成長できれば。世界大会で良い結果を残せるよう、微力ながら力になれれば」と意気込みを語った。
 その他、派遣団として来伯したのは、池田翔吾さん(20、栃木)、久徳真子さん(21、愛媛)、佐々木陽一朗さん(23、東京)、白鳥湧也さん(20、千葉)。