《サッカー》ブラジル代表、17日に「カタール2022」へ向けての最初の召集

 今週金曜の17日、4年後の2022年カタールW杯に向けて最初のサッカーブラジル代表(セレソン)のメンバー発表が行なわれる。今年のロシア大会から多少メンバーが代わることになるが、ブラジルのスポーツ・メディアも、誰が新星セレソンの座を獲得するかに注目が集まっている。

 18年のセレソンは、レギュラーが比較的若い年齢だったため、大筋ではネイマール、コウチーニョ、カゼミロ、アリソン、ガブリエル・ジェズスなどがそのまま継続してレギュラーであることが現時点では予想されている。

 何人が入れ替わるかはまだ未知数だが、期待の若手は多い。それは欧州の夏の移籍市場にも反映されている。バルセロナに移籍した21歳のマルコン(前ボルドー)に22歳のアルトゥール(前グレミオ)。イングランド・プレミアリーグのエヴァートンに移り、11日の開幕戦で早速2得点を決めた21歳リシャルリソン。さらには「トップチームはまだ先」と思われながらも、8月のプレシーズンマッチに主力で出場を続けたレアル・マドリッドの18歳、ヴィニシウス・ジュニオルにも期待が高まる。

 また、ブラジル国内にも有望株が多い。その証拠にチッチ監督と代表スタッフは、8月に入って以来ブラジル国内での試合の視察を入念に行なってもいる。

 そんな中、スポーツ専門チャンネルのFOXスポーツはセレソン入りの期待がかかるホープとして、ルーカス・パケタ(フラメンゴ)、ペドロ(フルミネンセ)、エーヴェルトン(グレミオ)、ぺドリーニョ(コリンチャンス)、ゼー・ラファエル(バイア)、ピカチュウ(ヴァスコ・ダ・ガマ)の6人をあげている。

 パケタは現在、ブラジルでは人気実力共にトップ・クラスのミッドフィールダー。好調フラメンゴにおいてゲームメーカーとストライカーの役割を担い、毎試合コンスタントに活躍できていることを評価する声が高い。

 21歳のペドロは全国選手権の得点1位で一躍脚光を浴びているセンター・フォワード。とりわけ注目を集めているのは体格だ。ゴール前の競り合いに強く、長い足で遠めのボールにも強引に足を出して押し込む姿もよく見られる。

 22歳エーヴェルトンは昨年のグレミオの南米制覇に貢献した左のウィンガー。20歳のペドリーニョは小さな体で高速のドリブルを展開する右のウィンガーだ。

 ただ、現状では欧州組、国内組の有望株は、攻撃の選手に偏っており、守備陣にタレントが少ないのが問題だ。とりわけロシア大会のセレソンのセンターバックは35歳のミランダ、34歳のチアゴ・シウヴァが務めるなど、世代交代が必要なだけに、期待の若手の名前がほしいところなのだが、現状では、前大会の控えのマルキーニョス(24歳)以外に確実な選手がいないのが悩みの種でもある。